エンジンウォーターポンプは、エンジン冷却システムの重要な部品です。エンジンシリンダー内には、冷却水を循環させるための複数の水路があり、水管を介して車体前部に設置されたラジエーター(通称ウォータータンク)に接続され、大規模な水循環システムを形成しています。エンジン上部の排水口には、通常サーモスタットを備えたウォーターポンプが設置されています。ウォーターポンプはベルト駆動され、冷却水をエンジンの冷却水路に素早く循環させ、エンジンシリンダー内の温水を排出し、放熱後の冷水を送り込むことで、エンジンを正常な動作温度に保ちます。
ウォーターポンプの使用頻度と使用環境により、アフターサービスでのトラブルは非常に多く発生し、その原因も多岐にわたります。その中でも、最もよくあるアフターサービスでのトラブルは主に水漏れであり、水漏れは使用後の水漏れと設置時の水漏れの2つの状況に分けられます。多数の故障部品の調査と分解分析の結果、ウォーターポンプの水漏れには主に8つの具体的な原因があることが判明しました。
1.シーリングガスケットによる漏れ
ウォーターポンプの設置時に、配管口とシーリングガスケットにシーリング剤を不適切に塗布すると、接着剤がシーリングガスケットを硬化させ、シール機能を失わせます。同時に、硬化したゴム片が水路に入り込み、循環後にサーモスタットとウォーターシールに侵入します。サーモスタットに侵入すると、サーモスタットが閉まらなくなり、大きな循環状態になります。ウォーターシールに侵入すると、ウォーターシールが摩耗して漏水の原因となります。
注意!ウォーターポンプを取り付ける際は、シーラントを塗布しないでください。
2.ガスケットに油やバターを塗って漏れる
ウォーターポンプを取り付ける際は、ガスケット等にエンジンオイルやバターなどを塗布してください。エンジンオイルが付着するとガスケットが発泡して破損し、シール機能が損なわれて水漏れの原因となります。取り付け時に潤滑が必要な場合は、不凍液やメーカー純正の専用グリースをガスケット等に塗布してください。
注意:ウォーターポンプを取り付ける際は、エンジンオイルやバターを塗布しないでください。
3. 不凍液を定期的に使用しないと漏れが発生します
品質の悪い不凍液を使用したり、水道水を直接使用したりすると、配管内部に錆が発生します。品質の悪い不凍液を使用すると、配管内に濁った水が発生します。錆や泥が水封部に侵入すると、水封部が摩耗し、水漏れの原因となります。
注意:ウォーターポンプを設置する際は、粗悪な不凍液や水道水の使用は禁止されています。必ず正規の不凍液を使用し、必要に応じて配管を清掃してください。
4.付属品の交換が遅れたことによる漏れ
ウォーターポンプを交換する際には、配管のOリングも交換する必要があります。しかし、古いOリングは、純正品の使用により圧力変化性能が失われており、シール効果も失われています。
注意: ウォーターポンプを取り付けるときは、関連するシーリング リングとジョイントも同時に交換する必要があります。
ピストン 三菱 4G69 69SA MN163080
次回は残りの4つの側面について紹介します。
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