ピストンをシリンダーボアに組み付ける際の注意事項
オーバーホール中に修理が行われなかった場合は、エンジン ブロックのシール面を徹底的に洗浄する必要があります。
必要に応じて、すべてのねじ穴からオイルと冷却剤の残留物を慎重に除去します。
ピストンをシリンダーに取り付ける前に、すべてのクリーニングを完了する必要があります。
すべてのピストン表面に新しいオイルを塗布します。ピストンピンとコネクティングロッドベアリングも忘れずに塗布してください。
ピストンの取り付け方向(ピストン上部とバルブポケットの取り付けマーク)に注意してください。
シリンダーボアを再び布で清掃し、その表面にエンジンオイルを塗布します。
ピストンリング保持バンドに損傷やへこみがないか確認し、損傷やへこみがある場合は修正するか、ツールを交換します。
ピストンを取り付けるときは、取り付けバンドまたはテーパーアセンブリスリーブがシリンダーヘッド平面に水平に配置されていることを確認してください。
取り付けツールを使用せずにピストンをエンジンに取り付けないでください (怪我をする危険、リングが破損する危険)。
ピストンを取り付ける際は、過度の力を加えないでください。ピストンがシリンダー内に滑り込まない場合は、必ず保持バンドを確認してください。保持バンドの開口部をピストンリングの開口部と同じ位置に置かないでください。
取り付けにハンマーが必要な場合は、ピストン上部にハンマーの重みをかけるだけにしてください。ピストンをシリンダーに押し込む際にハンマーは絶対に使用しないでください。取り付け時にピストンリングが破損しなくても、曲がってしまい、エンジン始動時に本来の機能を果たせなくなる可能性があります。
無理に取り付けると、ピストンリングだけでなくピストン自体も損傷します。特にガソリンエンジンでは、ピストントップランドとピストンリングランドが非常に薄く、衝撃を受けると簡単に破損する可能性があります。その結果、出力低下や高額な修理費用が発生します。
ピストンを取り付けた後は、シリンダー内に埃や砂が入らないようにしてください。必要に応じて、穴に清潔な布を差し込み、埃の混入を防ぎます。特に埃の多い環境や屋外で作業する場合は、ご注意ください。
図 1: シリンダーボアの面取りが大きすぎる - ピストンリングバンドとシリンダーの間にピストンリングを取り付けると、ピストンリングが飛び出し、ピストンが固着します。
図2: シリンダーボアの小さな面取り - ピストンリングが隙間を通り抜ける
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