フォルクスワーゲン/アウディ EA888 第2世代オイルガスセパレーター（廃ガスバルブ）
オリジナル車は高出力と低出力の2つのバージョンに分かれています
交換の際は元の車体番号に合わせるだけ！
● 環境規制では、クランクケース内のガスが直接大気中に排出され、汚染を引き起こすのを防ぐために、クランクケース内の圧力を負圧、つまり通常の大気圧よりも低くする必要があると規定されています。
● 高出力と低出力の唯一の違いは、排気バルブ内の圧力スプリングによって決まる負圧値です。
● ミリバールは気圧の単位であるミリバールの同義語です。1平方センチメートルあたり1キログラムの気圧がかかり、これを「1バール」と呼びます。1バールの1000分の1は「ミリバール」と呼ばれます。1標準気圧は10の13乗ミリバールに相当するため、100ミリバールは標準気圧の10分の1にほぼ相当します。
1. 高出力バージョン
OE番号:
06H103495AF=AE=AK=K
負圧値: -100Mbar (ミリバール)
アイドリング時の通常の負圧値: -115～-90 mbar
2. 低消費電力バージョン
OE番号:
06H103495AB=AC=AD=AH=AJ=B=H=E
負圧値: -25Mbar (ミリバール)
アイドリング時の通常の負圧値: -28.5～-18.5 mbar
● 真空が低すぎる場合は、クランクケースの漏れまたは過剰なブローバイをチェックする必要があります。
● 真空度が高すぎる場合は、排気バルブのダイヤフラムとスプリングを点検するか、排気バルブを直接交換する必要があります。
★EA888第二世代エンジン排気バルブのよくある故障箇所
1. 圧力調整弁のダイヤフラムに穴があいている
オリジナルの黒いゴム製ダイアフラムは、経年劣化や穴あきが起こりやすかったのですが、現在は強化ファイバーメッシュを採用した赤いダイアフラムにアップグレードされており、損傷がほとんどありません。
2. オイル排出口が塞がれ、分離されたオイルが正常に流れ戻らない
3. シーリングガスケットが老朽化し、その周囲にオイル漏れの痕跡が見られる
★エンジンオイルの燃焼について
いわゆる「油焼け」とは、実は「油の消費量が基準を超えている」ことの俗称です。
EA888オイルが燃焼する主な理由:
1. バルブオイルシールの劣化と損傷
バルブオイルシールには2つの機能があります。
一つは燃焼室内の混合気や燃焼後の排気ガスが漏れるのを防ぐためです。
もう 1 つは、エンジン オイルが燃焼室に入り込んで燃焼に参加するのを防ぐことです。
そのため、バルブオイルシールの密閉性が悪くなると、シリンダー圧力が低下し、「エンジンオイルが燃える」という問題が発生します。
2. ピストンリングのシール性能の低下
ピストンには通常、エアリングが 2 つとオイルリングが 1 つあります。
エアリングはシリンダーとピストン間のシール性を確保するために使用され、オイルリングはオイルを拡散・掻き出すために使用されます。ピストンが上昇するとオイルがシリンダー壁に塗布され、ピストンが下降するとオイルが掻き出されます。
ピストンリングが摩耗するにつれて、シール性能は徐々に低下し、最終的にはピストンリングとシリンダー壁の間からオイルが燃焼室に入り込み、燃焼に関与するようになります。これが「オイルが燃える」という真の意味です。
3. シリンダーの偏心摩耗または激しい摩耗
ピストンリング（オイルリング）とシリンダー壁の接触が悪くなり、エンジンオイルが燃焼室に上昇して燃焼します。
4. 質の悪いエンジンオイルとオイルフィルターを使用する
質の悪いエンジンオイルは摩擦面を適切に保護できないため、エンジン部品の摩耗を加速させます。これには、前述のピストンリングやシリンダー壁も含まれます。異常な摩耗はエンジンの劣化を加速させ、早期にオイル焼けを引き起こします。
5. 油圧異常
油圧が高すぎると、エンジンシールに過負荷がかかり、オイルが漏れたり、燃焼室に入り込んで燃えたりして、異常なオイル消費が発生します。
油圧が過剰になる原因としては、オイル フィルターまたはオイル チャネルの詰まり、圧力制限バルブの開放時の圧力が過剰、オイル粘度が過剰などが挙げられます。
4. 油ガス分離器（排気弁）が完全に分離されていない
クランクケースブローバイが大きすぎる場合、または排気バルブ自体が故障した場合、オイルとガスの混合物が完全に分離できず、分離されていないオイルの一部が燃焼室に持ち込まれて燃焼します。
したがって、排気バルブを交換してもオイルの燃焼の問題を完全に解決することはできません。
車がオイルを燃焼させた場合、まずクランクケースの負圧と排気バルブ自体の故障の有無を確認します。排気バルブが原因の場合は、新しい排気バルブに交換できます。その他の原因による場合は、関連するその他の付属品を交換する必要があります。
★EA888 初代/2代目エンジン搭載モデル
★各省におけるEA888第一世代/第二世代エンジンの保有状況
2021年12月時点のデータ
単位：車両
